剪定とは樹木の枝を切ることで形を整えたり、風通しを良くしたりします。また病害虫の予防にもつながります。見た目を美しくするのみでなく、木が栄養を効率よく吸い上げたり、生長を促進したりします。
◆ 剪定の時期 ◆
【落葉樹】 11月~3月の落葉期は、冬期剪定といい太い枝を切るのに最適です。樹種により休眠の時期が多少異なり、サクラやカエデは年内に剪定を終わらせるものもあります。
【常緑樹】 落葉樹とは逆に、寒さによって傷むものが多いので、冬の剪定はせず、5月中旬から6月下旬を中心に3つの時期に行います。花芽の形成後に剪定をすると花芽を落としてしまうことになるので、新芽が出てくる前か、ある程度そろった頃に行います。
【針葉樹】 常緑針葉樹は寒さに強い樹木ですが、基本剪定は新芽が動く前の春先に行います。枯枝を落としたり軽い剪定は本格的に寒くなる前の10月から11月に行います。
◆ 剪定の方法 ◆
【間引き剪定】 込んでいる場所を中心に大きな枝を切りとり、枝の数をへらします。不要な枝を中心に分岐した元から切ります。急ぐ必要がない作業なので、不要な枝をよく見極めます。
【切り戻し剪定】 目的の大きさに合わせるために切る剪定です。樹冠の内側に向く内芽と外に向く外芽があるので、必ず外芽のすぐ上で切ります。内芽の上で切ると次の枝が内側に向かってしまい、不要な枝になってしまいます。
【刈り込み】 生け垣、仕立て物などの形を整えるために行います。生け垣は、上をやや狭めて切っておくと長く美しさが保てます。下にいくしたがって弱く刈り込みます。